代表メッセージ 有限会社オロジオ

代表メッセージ

代表インタビュー


店名の由来は?



2002年に創業したOro-Gio。皆様のおかげで20周年を迎えることができました。Oro-Gioという名前は造語なのですが、僕が大のイタリア好きだったためイタリア語を組み合わせて作りました。Oroはイタリア語で黄金。Gioはジュエリー。また、「時計」を意味する“orologio(オロロジオ)”という単語も想起されるOro-Gio。
どこか懐かしさを感じつつ、覚えやすい。そんな店名だと思います。




独立時のエピソードを教えて下さい



独立前は、妻の実家の時計屋で15年勤務し実績を積んできました。独立を決めたきっかけは、1999年・ジュネーブで出会った1本の時計。PANERAIというブランドなのですが、見た瞬間、衝撃が走ってどうしてもPANERAIを取り扱いたいと思ったんです。

さっそくPANERAIの日本支社に連絡をしましたが、妻の実家の時計屋がある久留米では販売が難しいのではと断られてしまいました。しかし、それだけで諦めるわけにもいかず先方が言っていた「福岡市だったら可能性はあるかな」に賭けてみることにしたんです。

そこから資金調達、店舗探しに奔走。店舗を探すのには苦労しましたね。この場所を見つけてオーナーに直談判してなんとかお借りすることができました。今でこそお店の周りは栄えていますが、店を出そうと思った当時は何もなくて…。

周囲からは「主要部分から遠すぎる」と言われましたが、当時からこの辺りは電線が埋められていたためとにかく街路樹が美しかったですね。根拠はありませんが、この通りは今後もっともっと良くなると自信があったんです。

そして2002年に開業。念願の店舗だったので、本当に嬉しかったですね。工事関係者、ブランドの方に見守られてスタートしたあの日のことは今でも鮮明に覚えています。



印象に残っている
お客様のエピソードは?

今から10年以上前の話です。
ある女性の方がうちで販売している時計をとても気に入ってくださって、
「近々またお店に来ます。 その時に購入させてください」と言ってくださいました。
しかし、しばらく経っても一向にその方はいらっしゃらない…。

どうしたのかなと思いながら1年が経ったある日、その方は「遅くなりました」と言ってお店に入って来られ、あの時のモデルを購入してくださいました。オロジオのことを忘れずに思ってくれていたんだと考えると、鳥肌が立つくらい嬉しかったですし、最高の喜びでしたね。



機械式時計の良さは
どこだと思いますか?

オロジオで取り扱っている時計ブランドには、100年、200年の歴史とストーリーがあります。
そこに僕たちは機械式時計のロマンを感じますね。

機械式時計は決して安いものではありませんが、
他の時計とは異なり50年、100年使い続けることができます。

子ども、孫、親しい人が受け継いで使い続けることができる素材、
職人の技が細部にまで施されているため自然とこの価格になってしまいます。




だからこそ、お客様が機械式時計を購入するのは本当に特別なことだと思っています。特別なことだからこそ、購入するまでの道のりを僕らスタッフが盛り上げて心から納得できる1本と出会っていたただきたいですね。

僕は普段からスタッフへ「その方からたくさん話しを引き出すことができる人にならなきゃダメだ」と言っています。特別なシーンだからこそ、その方が何を求めているのかをたくさん引き出したいんですよね。 「この時計は最近流行っているので」なんて理由で勧めるようなことはしたくありません。

お客様にお子さんがいれば将来お子さんに時計を譲るかもしれない。会社の上の方であれば二人三脚で頑張ってきたパートナーに譲ることもあるかもしれない。 さまざまなことを考えながら僕たちは一生懸命、お客様に寄り添った接客をしたいです。




最大のピンチはいつでしたか?

コロナ禍の頃ですね。うちのお店に限ったことではありませんが、世界的にも影響を及ぼしたと思います。
コロナの影響で物が入ってきませんし、重要なポストに就いているデザイナーさんや時計師が亡くなってしまいました。未だにその影響はありますが、当時は時計業界の危機かもしれないと思いましたね。




経営者として
大切にしていることは?




やはりお客様を大切にすることですね。まずはお客様に対して興味を持って接客を行うこと。僕は接客するときに、まずは「お客様の素敵なところを探す」ようにしています。

例えば、カーキにブラックのTシャツのファッションだった場合
「素敵な組み合わせのファッションですね」と声をかけてみたり…。

お客様を無理に褒めるのではなく、お客様に興味を持っていたらそのような言葉ってのは自然と出てくるものだと思います。素敵な靴を履いている方には、「素敵な靴ですね」と一言伝えたくなるものです。
「高かったんですか?」ではなく、「そんなに素敵な靴を選ぶあなたも、とても素敵です」と伝えることで
コミュニケーションが始まると思います。

そしてお客様に対しておもてなしの精神を持って接する「オロジオホスピタリティ」も大切にしています。個人で行うのではなく、チームとしてお客様をおもてなしすることがOro-Gioの強みですね。ただお茶を出す。ただお菓子を出す。そうではなく、お客様のことを知るところからおもてなしはできると考えています。

Oro-Gioのスタッフは20代、30代が多いですが足りない部分は皆で補い合いながら日々、
お客様のおもてなしを行っています。




スタッフに求めることは?




お客様のことを第一に考えるのはもちろんですが、その方が欲するものはなにか、ライフスタイル、好まれているファッションなどをよく見て、聞いて僕たちはその方にふさわしい1本を提案しないといけないなと思っています。

時計屋ではありますが、時計だけを勉強していてもダメなんですよね。もっといろんなところにアンテナを張って、どのようなお客様がいらっしゃっても楽しく会話ができるくらいの知識は身につけておいて欲しいです。

機械式時計にはこれまで馴染みがなかったというお客様も当然いらっしゃいます。そのような方に対して、どのようにして販売していくのかに僕たちは1番情熱を注いでいます。

面接時もお伝えしていますが、最初は機械式時計のことを理解しようとしなくてもいいんです。機械式時計のノウハウを学ぶのは、時間が解決してくれますので。ただ「機械式時計が好きだ」という気持ちがなければ、このお店で働くことは難しいかもしれません。




どのような方と
一緒に働きたいですか?

どのようなものにも興味を持ってくれている人、身綺麗で清潔感がある人ですね。理屈から入って考えるタイプの方もいらっしゃいますが、僕はやる前から考えてはいけないと思っています。

やる前に考え込んでしまうと前に進むことはできないですよね。だから、失敗してもいいんです。挑戦をすればするほど、失敗する確率は増えますし、それは挑戦している証拠です。

いろんなことに興味を持って、たくさん挑戦してくれる方にぜひ飛び込んできて欲しいですね。




今後のビジョンについて
教えて下さい

個人的なことになりますが、僕もいい年齢になってきたのでこれからは20代〜30代の若手が中心になってお店を盛り上げていって欲しいです。

お店としては機械式時計の良さ、素晴らしさをたくさんの人に届けられたらいいなと考えています。

「機械式時計は、有名ブランドじゃないといけない」と思われる方もいらっしゃいますが、機械式時計はたくさんの種類がありますし、素晴らしいものが溢れています。1人でも多くの方に機械式時計の素晴らしさが伝わり、こだわりの1本に出会えるお手伝いをできたら嬉しいですね。


有限会社オロジオ代表取締役 木村喜久



社長とスタッフによるクロストーク








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